テラフォーマーズ ネタバレ感想

(1)WELCOME TO THE NEW WORLD 帰還

テラフォーマーズ第三章 地球編が今号より開幕した。

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舞台は西暦2621年、東京都C市。
と言ってもほとんどの読者はピンと来ないだろう。

第一部 バグズ2号計画 2599年
第二部 アネックス計画 2619~2620年
第三部 地球編 2621年

つまり「あれから1年後」ということになる。

27世紀の東京

27世紀になっても日本の行政区分はあまり変わってないらしい。

作中で火星のテラフォーミングが開始されたのは20世紀頃で、当時からエネルギー資源の枯渇や環境汚染が問題化しており、他の惑星に移り住むことが喫緊の課題であったはずだ。
それから数百年経っても、東京は我々の住む現代社会と大して様相を変えず健在。
「北斗の拳」のようなリセット後の世紀末的様相でもなく、「銃夢」のようなサイバーパンクでもない、いたって普通の光景が営まれている。

2016年から600年時代を遡ると日本では室町時代、鎧兜に日本刀を提げたお侍さんが封建政治を行っていたような頃だ。
文明レベルで言えば馬とリニアモーターカーくらい違うのだが、今から600年後の東京は人々の服装も習慣もそれほど現代から変化していない。
飲み会帰りだろうか、スーツ姿のサラリーマンがネクタイを頭に巻いている様子が見て取れる。

そんな東京のマンションの一室で、ある家族が入浴中だった。
そこへ一匹のテラフォーマーが侵入するや否や、まるでそのタイミングを事前に知っていたかのようにバスルームの窓から突入してきた一組の男女。

女は背から翼を生やしており、男は硬質化した拳でファイティングポーズを取る。
火星での戦いを生き延びた三条加奈子と鬼塚慶次だ。
三条は火星で足に深手を追ったはずだが、27世紀の医療では問題なく再生できるのか、特にダメージがあるようには見えない。

とりあえず格好良く登場した二人。
しかしテラフォーマーは相対することなく遁走。
追跡する慶次だが、ゴキブリ特有の壁を使った「縦の動き」に苦戦を強いられていた。

火星地表と地球の都市とで大きく違うのはその地形である。
火星は開けた岩地での殴り合いが中心だった。隠れる場所も、登る足場もほとんどなかったのだ。
それが東京ではどうだろう。立体的で入り組み、狭い隙間や暗がりが多い。
本来ゴキブリが得意とするフィールドと言えないだろうか。

一警護

対する人類側にも立体空間での戦闘を得意とする能力者がいた。
糸を使って足場を張ることができる、膝丸燈である。
現在の所属は「一(はじめ)警護 首都本店」の警ら課長、とのことだ。
無事就職できたようでなによりである。

燈と慶次の共闘によりテラフォーマー1体を捕獲したものの、姿を現した他の個体たちはすぐに逃げ去ってしまい、慶次は不本意な表情を覗かせる。

この1年で東京における行方不明者の数は前年比で2倍以上となっており、表沙汰にはなっていないがテラフォーマーが密かに数を増やしていることが原因とみて間違いない。

一匹ずつ始末していては埒が明かない、燈はそうごちる。
しかし一警護の狙いは捕獲したテラフォーマーの脳を解析して「地図」を引き出すことにあるらしく、これはおそらく巣やコロニーごと潰していく計画だと思われる。

火星での原始的な殴り合いから、都会での立体的で複雑な戦術行動へ。
ゴキブリ駆除の物語は、2次元から3次元へと趣を変えていこうとしていた・・・。

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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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