テラフォーマーズ ネタバレ感想

(111)XDAY-1 タイムリミット

前回圧倒的な強さを見せつけたジョセフ・G・ニュートン。その能力はまだ未知数。

数回呼吸する間にミサイル車輌に乗った劉 翊武(リュウ イーウ)と爆(バオ)クローンたちをなぎ倒し、崩折れたは劉を見下ろす。

今号はその続き、劉の語りパートだ。

劉が執着するもの

ジョセフは冷静に降伏を勧告していた。

地球との通信が成功したこと、中国は実働部隊を切り捨てるであろうことを説く。

そして劉自ら地球に向け中国支局の企みを暴露すれば身の安全は保証するという取引を持ちかける。

劉の立場に同情的な眼差しを浮かべるジョセフ。だが劉の目は光を失ってはいない。彼が手術を受け火星に来てまで戦う理由とは…?

 

劉が思い出すのは、故郷の空。

工場の排気で一面インクを垂らしたようなどす黒い雲、そこから降る雨は触れると人体に害を与える。人々はゴミを漁りかろうじて命をつないでいた。

その不毛の土地で、ただ黒い空を見上げる一組の男女がいた。

若かりし頃の劉 翊武と、張明明(チョウ ミンミン)である。

彼女は言った。本当の世界はもっと美しく、豊かな恵みにあふれている。人々は楽しく長生きできるのだと。

ミンミン

58話で1コマだけミンミンの後ろ姿が劉の脳裏をかすめたことがある。二人の関係は伏せられていたが、これで同郷のなじみであったことが判明した。それ以上の感情があったかもしれない。

 

張明明の人物紹介によると、バグズ手術の技術を盗むためスパイとして潜入したが発覚。身柄を拘束され国家間取引によってバグズ手術の被験体となったらしい。捕虜のような扱いだ。その後彼女はバグズ2号の副艦長として火星へ飛び、作戦行動中に(ほとんど活躍しないまま)死亡している。

劉はバグズ手術ではなく後の世代の技術であるMO手術を受けていることから、ミンミンが亡くなってからその遺志を継ぐため(中国が世界の覇権を握り恵まれた環境の土地を手に入れるため)に火星行きを志願したようにも思える。

彼がこだわっているのは生まれ落ちた環境の差を武力で覆すこと。加えてミンミンの亡霊に縛られている。火星での反乱事件も納得ずくであり、軍属で命令だから仕方なく従っているわけではない。ジョセフは説得が無理であることを知る。

 

ジョセフが脚に銃弾を受けた傷はすでに再生していた。傷を癒やす能力がある手術ベースであると推察されるが、その中身は劉も知らないらしい。同様に劉の傷も癒えていく。ちぎれた腕を再生するほどの質量を一体どこから持ってきているのか非常に興味があるが、ものすごく腹が減るとかそういった程度で済むのだろうか。立ち上がり両雄は再び激突する。

海へ

テラフォーミングの結果、火星の北半球はほとんど海で覆われている。

海岸沿いを集合地点と定めた小町とミッシェルはそれぞれ脱出機で北へ向かう。

救援のための宇宙艦を待ち、捕獲したテラフォーマーのサンプルと共に火星を脱出したい日米班。

一方、火星の主であるテラフォーマーたちは仄明るい松明の灯の元、今再び大集結の兆しを見せる。

 

「火星最後の戦いが始まる」

ナレーションはそう告げていた…。

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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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