テラフォーマーズ ネタバレ感想

(131)HELL YEAH! 殺意の呼応

突如として地球・北海道に現れたテラフォーマーの集団。なぜ? どうやって?

緊急発進したアメリカ軍の攻撃機が奴らの頭上へ迫る。

鎧袖一触

上空から爆弾を投下する攻撃機。テラフォーマーたちといえども生物である以上、大火力の爆発を生身で防御することは難しい。

火星での戦いの多くは1vs1の格闘戦だが、ここは人類が支配し勝手知ったる地球だ。普通に高高度からの誘導爆撃で始末すれば済む…はずなのだが。

着弾寸前、ヤンマ型テラフォーマーが爆弾を空中でキャッチ。そのまま上空へ切り返して攻撃機を撃墜。対空ミサイルも機銃掃射も難なく避け、圧倒的な飛行性能を見せつける。

どう見ても長さ2m、重さ200kg以上はありそうな爆弾を3本小脇に抱えて一瞬のうちに攻撃機が飛ぶ高さまで上昇するとは…このまま制空権はテラフォーマーに奪われてしまうのか?

なんの前触れもなく、「何か」がヤンマ型を襲った。一瞬でプスプスと焼け焦げたような音を発し真っ逆さまに墜落するヤンマ型。

戦果を告げたのはH・ADS搭載攻撃機だった。

ハイパーADS攻撃機

wikipediaによればADSとはActive Denial Systemの略称で、マイクロウェーブによって離れた対象の表面を炙り、非致死性の熱を与えるものらしい。

2600年代においてはそれが改良されておりハイパー化。一瞬で敵を焼き殺すことができるまでになっている。

2000年から2600年まで時代が跳んでいるのに、兵器の思想が21世紀とほぼ同じなのはどうかと思うが…。

2000年を基準に600年遡ると1400年、室町の世である。鉄砲すらなく武士が腕力で戦ってた時代。おそらく当時の侍たちからすると現代の戦争は全く想像の範囲外で、仮にタイムスリップして記録を見せても荒唐無稽な作り話に思うだろう。それと同じく、今を生きる我々が600年後の戦争を推し量ることも難しい。

それどころか、たかだか10~20年前のSFものを読んでいてさえ、スマホなんていうデバイスの登場を予見できていた作家は多くない。星新一の作品では未来のコンピュータは超高速でパンチカードを処理するということになっている。これは単に既存のものが改良されただけで、戦争で言うと武将の乗る馬が品種改良でタフになったのと同じレベル。馬が戦車に取って代わられたのとはわけが違う。

しかし本当に革新的な兵器を登場させてしまうと今の読者が理解できなくなるので、ここは作中における記号として仕方ない部分ではある。

さて、話が逸れたがハイパーADSがこれから次々とゴキブリたちを焼き払ってくれるのか? と思いきや、大柄のテラフォーマーが何かを投擲。ぶん投げられて攻撃機へ飛来したのはバッタ型とカマキリ型、2匹のテラフォーマーであった。乗員は瞬殺されてTHE END。

衛星からテラフォーマーのボスに照準ロック完了の報が入る。住民の避難を待つグッドマンに、即座に撃つよう要請する蛭間一郎。日本国首相の方がアメリカ大統領より強気というなかなか見られない構図である。

命令を受けた米軍のミサイル巡洋艦から一発の…おそらく核を積んだ…ミサイルが噴煙を上げて飛び立とうとしたその時。大型旅客機が巡洋艦に体当たり。船体が中央から真っ二つとなり轟沈する巡洋艦。

なぜ旅客機が? それを指示していたのはテラフォーマーのボス。そして彼の手には懐から取り出したスマートフォンが握られていた…。

物語のミッシングリンク

テラフォーマーは今北海道に現れた一団だけではない。別動隊がいる。

ゴキブリを載せたバグズ一号が地球に戻ってから16年が経つ。その間、奴らはどこで何をしていた…?

その謎を解く鍵は、失われた物語の続きにあった。

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これは第1巻(バグズ2号編)のラストシーンに登場した女の子に相違ない。

あれはイメージとして挿入されたのではなく、現実に地球で起こった事件だったのか…?

次号へつづく

 

 

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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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