テラフォーマーズ ネタバレ感想

(137)HERO ヒーロー

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高度6000mの火星上空、ミッシェルが囚われた九頭龍へ乗り込んだアシモフ。爆(バオ)将軍との一騎打ちが続く。

芽吹く爆の能力

爆将軍の能力はチャツボボヤ。本体から「出芽」してクローンを無尽蔵に作り出すことができる。

もちろん記憶や後天的に習得した能力までは引き継げず、意識の共有といった超感覚的能力を有しているわけでもない。

ただ爆個人の生来の気質ゆえか、クローンたちは自分が複数いて使い捨ての駒にされているという事実に直面してもアイディンティティの崩壊には至らず、どこか人ごとのように淡々と作戦に従事していた。

爆将軍は訓練を経て体内の臓器単位で出芽を行うことが可能であり、主要な臓器をいくつも分裂させていた。それゆえアシモフに銃で心臓を貫かれても予備が機能し致命傷を免れている。

 

しばらく挨拶程度の格闘戦を繰り広げていた両者であったが、爆はある機を待っていた。

突如、口から血を噴いて膝をつくアシモフ。毒? そうではない。

爆が先刻、至近距離からアシモフの土手っ腹へ撃ち込んだ一発の銃弾。

そこには出芽したばかりの極小サイズの爆クローンの群れが大量に仕込まれており、わずかな傷口から内蔵へと侵入し体組織を破壊していたのだ。

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見た目的にも倫理的にも相当ショッキングな絵面であることは間違いないが、問題はマイクロサイズの爆クローンがどうやって意志を持って行動できているのかという点。

身長が数ミリしかないなら脳も当然そのサイズに合わせて小さくなるから、人間としての思考能力を保てないのではないだろうか。

この疑問を解くヒントを「寄生獣」のミギーが語っている。

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ミギーは自分の一部を任意に切り離して複製できるが、小さくなると知能が低下するらしい。

そこで分裂する際にはあらかじめ強い一つの目的、すなわち「元通り一つに戻る」といった言葉で意志を統一する必要がある。

なるほど、爆の場合もそのように一つの信号を埋め込むくらいはできるのかもしれない。

軍神を超える

崩折れたアシモフの頭へ銃を突きつけトドメを刺そうとする爆。ゼロ距離からの射撃は、しかしてアシモフの頭部を貫くことができない。

さっきは腹部甲殻に穴を開けられたはず。なぜ?

銃口を掴み握りつぶすアシモフ。その口元には3本の変態薬。

オーバードーズ(薬剤過剰摂取)だ。

奇しくも娘婿アレキサンダーの最期と同じ、もはや人に戻ることを放棄し闘争に特化する禁断の外法。

(と言いつつ、同じくオーバードーズした小町は普通に助かっており拍子抜けしたが・・・)

 

殺気に思わず盾を構えた爆を、その上から粉砕するメガトン級のアシモフパンチ。

「俺は地球へは還らない」「お前らも付き合ってもらうぜ!!」

マーズランキング一桁クラスの戦力が本気で捨て身戦法を採った場合、そこらの雑兵では太刀打ちできようはずもない。

これまでとは明らかに違う巨大なハサミへと変貌を遂げた右腕。タスマニアンキングクラブの真価が次号放たれる・・・かも。

つづく。

 

・・・あれ? 体内に入ったミニドラじゃなくてミニ爆たちはどうなった?
奴らが心臓なり主要臓器を食い破ればジエンドなのでは?

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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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