テラフォーマーズ ネタバレ感想

(151)A STAR OF NEXUS 人々の神

国籍不明・謎の救助艦「フロンティアスピリッツ」がついに火星に到着し、アネックスクルーは合流地点へと急ぐ。

各国首脳の胸中は穏やかではない。なぜならば、どこの国もそんな救助艦を打ち上げてはいないからだ。

しかし事実として大型の航宙救助艦は存在しており、火星大気圏上空から救出ポッドを放出。本艦もすでに火星北半球の海に着水している。

では、フロンティアスピリッツは誰が造り宇宙へ飛ばしたのか。

その答えを知っている、蛭間一郎と同じ顔をした男が口を開く。法のない場所なら、と。

宇宙船に関する法律がない国なら、ロケットの打ち上げに許可はいらない。だから秘密裏に打ち上げることができる。なるほど理屈だ。

大規模なロケットの打ち上げがあったのに他国の軍事衛星がそれを捉えていないという事態は、安全保障上極めて無理があるように思うのだが・・・。

おっと、この漫画に論理的な整合性を求めてはいけない。考えるな、感じろ。この言葉を10回唱えてから読み始めるとストレスがないので試して欲しい。

山あいの地で

それはともかく、発射の舞台はどこか。

カフカス山脈から中央ロシア高地にまたがる臨時政府国家

デザ共和国!

…とドヤ顔で言われても全くピンと来ない読者がほとんどだろう。筆者もその例に漏れないため、地図で確認してみた。

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民族紛争が絶えず、何かときな臭い話題の多いウクライナ東部の辺りをイメージしているようだ。
(念のため言っておくが、デザ共和国は架空の国家である)

で、要するにこのエリアは紛争が続き政治的に空白状態であるため法整備も糞もなく、秘密裏に航宙艦を建造し打ち上げることが可能であった、ということらしい。

もちろん、そのような小国に資金や技術があるわけもなく、フロンティアスピリッツには多国籍の民間企業が参画していた。

アネックスクルーの前に姿を現したその船には、いずれの国家の旗も掲げられてはおらず、ただ民間企業のロゴがところ狭しと主張しあっていた。

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モザイクオーガンの技術、もしくはそれと異なるラハブの智慧を欲する者は何も国家だけではない。

一欠片でも恩恵に預かることができれば巨万の富を生み出し、また肉体の不死をも実現するかもしれない未知の可能性。それに投資したがる金持ちは世界中にいたということなのだろう。

合流地点

マルコスたちはレガース個体との戦闘を切り抜け、合流地点の海岸は目と鼻の先。だがテラフォーマーの群れは統率者を失っても態勢の立て直しが早く、再び包囲の輪を形成しようとしていた。

すでにマルコスらは満身創痍であり、まともに戦えるメンバーは残っていない。多数の負傷者を抱え、変態薬も底をついた。疲労の色を隠せない彼らの頭上に、稲光一閃。焼け焦げるテラフォーマーたち。

驚き見上げた空には救命ポッドがふたつ。その片方からハッチを蹴破り飛び出してきたのは燈・ミッシェル・エヴァだった。合流したオフィサー格は驚異的な戦闘力を発揮し、包囲網をこじ開ける。

ついに辿り着いた救助艦。その中から姿を現した人影は・・・見覚えのない二人だった。

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つづく

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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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