テラフォーマーズ ネタバレ感想

(159)LOVE AND CURSE 愛と呪い

小町とジョセフの(特に大した理由のない)命がけのタイマン勝負はまだ続く。

これまで何話かに渡って読み進めてきたが、結局のところジョセフが小町らに敵対する理由は合理性を欠くし共感もしにくいため、いち読者としては「え、あんたら何で戦ってんの?」と置いてきぼりを食った格好になってしまっている。

ジョセフは単に悲劇のヒーローをこじらせたまま大人になってしまっただけのようにも思うし、小町がそれをどう理解したのかも不明瞭だ。筆者の読解力のなさは認めるとしても、この辺りは素直に原作者の技巧(テーマの伝え方)が足りていない部分であろう。戦いに至るまでの筋書きがとってつけたようなもので場当たりにすぎ、ジョセフが背負っているものが非常に軽い。

というわけで彼らがモノローグで愛について語り始めても、「?」という感想しか持てないのであった。今号も基本なにやら叫びながら殴りあってるだけでストーリーは一歩も進んでいないため、別に読まなくても大筋の理解には問題がないことを前もって伝えておく。

超接近戦の間合いとなりジョセフは専用武器の剣を捨て、徒手空拳での格闘に移った。ジョセフは理由は定かでないが電撃系の能力も持っているため至近距離では一撃で小町を殺傷しうる。

ジョセフは小町の粘り強さに驚嘆していた。その強さを支える精神がどこにあるのか探りあぐねてもいる。小町が想い続けている女性…秋田奈々緒はすでに亡く、どれだけ愛を貫いても生物学的なメリットはひとつもない。それがジョセフにとっては偽善に見える。道徳や教育によって歪められた後付の動機に過ぎないと。

生物的に優れた「種」として誕生させられたジョセフは拘泥している。自分が誰よりも優れているのだと証明し続けなければならない。しかし一方で彼は愛を渇望し、愛を源泉とする強さによって自分の人工的な強さを否定されたいとも願っている。めんどくせえ。

ジョセフは先刻切断した小町の左腕を伝導体に用いて放電し、それに小町を巻き込むことで心停止させようと目論むが小町は瞬時に反応しそれを回避。直撃は避けたがその電撃は小町の脳にショックを与えた。

奇跡と呼ぶべきか、その電気刺激によって小町の脳裏に蘇ったものは故郷の桜。かつて菜々緒と見た風景であった。

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小町の目に溢れる涙、そこからの爆発的な打撃ラッシュに困惑し対応が間に合わないジョセフ。小町渾身の毒針パンチがジョセフの体の真芯を撃ちぬく。やったか!?

つづく

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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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