テラフォーマーズ ネタバレ感想

(167)YOU KNOW WHAT THEY DO TO GUYS LIKE US IN PRISON 友

劉の非公認専用武器「予備の心臓」

ジョセフと相討ち倒れた小町を救出するため、自らの心臓を摘出してアシモフに手術を託した劉 翊武…。

その心臓は膝丸燈もしくは劉本人の心臓に対するスペアパーツとして用意された物であり、移植用に特化した自動接合機能を備えていた。これが劉の専用武器だ。

アシモフの手によって、小町の胸に開いたトンネルへ心臓が近づけられると、それは自動的に傷口へと入り込みシュルシュルと枝を伸ばす。間をおかずに拍動する新たな心臓。

一方、スペアのはずの心臓を失った劉はどうと地面に伏した。メインの心臓がすでに潰れていたのか?

ゴキブリの死体が山積みになりAEウイルス以外にも変な菌がそこら中を舞っているであろう状態で、ゴキブリの体液まみれの手で鷲掴みにした心臓を体内に入れるなどバイオハザードどころの騒ぎではないが、それもこれもMOや強化された肉体がなんとかしてくれるのだろう。彼らは人間のような姿をしているが生物としては別物だ。あまり深く考えないことにする。

アシモフは小町の横にぺたんと座り込んだまま死亡。劉も動く様子はない。ただ小町だけが蘇生を開始していた。

火星上空に浮かぶ球体

そこへ降り立った九頭竜と凱将軍。時を同じくしてようやく駆けつけた中国班の生き残り。ジェット、ドルジ、西、紅の4人。

状況説明を求める凱に対し、中国班の命令違反はすべて劉の独断であり兵士は強制されて従っただけだと弁明。罪を劉になすりつけ、劉の死を無駄にせず生きる道を選んだ。日本的な価値観で言えば殉死や玉砕という美徳もあるのだろうが、彼らはプロの軍人である。涙を流しながらも合理的な筋書きを通そうと胸を張った。回想から皆一様に劉を慕っていたことが窺える。

あからさまな方便であったが、凱は劉の遺志を汲んだのか特に追及はしない。瞑目し、難儀であったな、と声をかけるに留まった。

そんな人間たちの茶番を遠くから観察しているテラフォーマーのリーダー達であったが、上空に何やら見慣れない物体が浮かんでいるのを発見する。

ツヤ感を持った黒い球体。かつてYJ誌上で連載されていた「GANTZ」に登場しそうな佇まいである。

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球体下部には電光掲示板のように文字が表示されている。

「WE ARE THE COSMOS」...

敵か味方かすらわからないが、英語が表示されているということはラハブではなく人類の技術による兵器なのだろう。

アネックスに積まれていたのか、フロンティアがもたらしたのか、それ以前のバグズ計画の遺物か…。フロンティア・スピリットの時もそうだったが、固有名詞を出されてもそれが何なのか推理のしようがない。またしても深く考えないようにする。

フロンティアと地球

宇宙船の中でイワンに銃を向けていた草間。イワンが体内に埋め込んで持ち帰ったAEウイルスの塊を要求していたが、そこに燈やミッシェル、マルコスが満身創痍ながらも壁となって立ちはだかる。

イワンが「最初のワクチンを届けたい人がいるんす!その後は好きにしてください!」と泣くのを見、嘆息して銃を下ろす草間。なんだったんだこの茶番は。

地球ではアシモフの孫が元気に産声を上げていた。AEウイルスの母子感染はなく普通に生まれたらしい。アシモフとアレキサンダーはいったい何のために火星で死んだのか…。彼らの冥福を祈らずにはおれない。

つづく。

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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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