テラフォーマーズ ネタバレ感想

(2)INTO THE CHAOS 地下水路

さて、舞台を地球に移して新たなテラフォーマーズとの戦いに身を投じている燈たちだが、当面の目標は兵隊ゴキブリを捕獲して脳に電極をぶっ刺し、その記憶をデジタル技術を用いて映像化することにある。

見たものの記憶を電気信号として読み取り、画像へ変換する技術は現実の21世紀ですでに実証されているらしい。27世紀の技術でも基本的な原理は変わっていないようだが、画像解析の精度は格段に上がっており、テラフォーマーが這い出てきた水路の出口まで特定することができた。ここから辿ればゴキブリの巣を発見することができるだろう。

膝丸燈は単身で水路へ出向き、内部の調査を開始する。おっとその前に、と言った動作で燈が取り出したスマホ。その画面にはミッシェルからのそっけない応援メッセージと、スタンプが表示されていた。

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地下水路

水路の中には「人間」がいた。モグラ族と呼ばれるホームレスで、現実世界でもアメリカで増加傾向にあるようだ。日本社会もこのまま貧富の差が拡大すればそうなっていくのかもしれない・・・。

ともあれ、作中では東京の地下水路にも結構な数の人間が住んでおり、しかも若くて活きが良く、ガラも悪いというテンプレートな「掃き溜め」と化していた。

ホームレスには社会的身分がないため、その数や生死が統計に表れることはない。そして彼らはゴキブリの巣と同居している。これが何を意味するのか。

つまり、ホームレスがどれだけゴキブリの餌食になっていても、外の世界からはそれをうかがい知ることができないということだ。「見えないところで知らない間に繁殖している」という、人類がゴキブリに対して抱く根源的な恐怖や嫌悪が集約されたような状況である。

見張りをしていたゴロツキを軽くのして歩をすすめる燈。水路の奥に開けた場所があり、そこに足を踏み入れた彼は信じがたい光景を目にすることになる。

うず高く積み上げられた何百体ものテラフォーマーの死体。その頂上であぐらをかき、テラフォーマーの脳をスプーンでかきだす男。

男は中国語で何事かをつぶやき、振り向くとこう言った。

「何だ 膝丸じゃねーか」

そういって不敵に笑う顔には刀傷。筋肉が盛り上がったたくましい肩にドクロの刺青。背中まで垂れる長髪をワイルドにオールバックにしている。少なくともこれまで誌面に登場したようには思えないが・・・?

つづく。

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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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