テラフォーマーズ ネタバレ感想

(34)THEIR FRONTIER SPIRIT 闘う日本人

米中軍の参戦により8割型のテラフォーマーを掃討、一気に形勢を覆した自衛隊と一警護の面々。

一警護の能力者たちは日本各地の太平洋岸に散って防衛戦を張り、米中のパルス爆弾で撃ち漏らした飛行タイプのテラフォーマーを迎え撃つ。

本部からの指令はとにかく暴れて国を守れのシンプルな内容。こういう緊急時に強みを発揮するのは、事前手続きや根回しやそろばんが達者な文官ではなく、暴力頼みの連中だ。

関東土竜連合の旗のもと、地下から日の当たる場所へ這い出た斉藤翔たちが今や国防の要。ゴキブリの集合フェロモンをばら撒き、集まってきたヤンマ型テラフォーマーを次々と屠っていく。

作者曰く、ヤンキーたちは勉強が苦手な者が多いが、それは知能が低いからではない。単純であることを自ら選択し、シンプルな行動原理と軽快なフットワークを手に入れることが、彼らの生存競争の道なのだと。考えるより先に走り出す…国民全体がこのような考えでは文明社会を維持できないが、緊急時にはこの上なく強い味方になる。

この作品のモノローグには珍しく、頷くところがある。経験したことがない災難に見舞われた時、我々だったらどうするだろう? 眼前に危機が迫っていてもスマホを構えてSNSに投稿したり、警察や自衛隊が駆けつけてくれるのを黙って待っていたりする程度しかできないのではないだろうか。「こういう時は情報が肝心だ、慌てずじっとしてるのが賢い」と自分に言い聞かせて。

耳年増になりすぎて身動きができないのは情報過多な現代人が抱える病理の一つだ。しかし大抵の場合、情報があふれすぎてどれが正解かはわからない。結局、手が届く範囲の情報から自分で判断するしかないのだ。

そして、一警護に在籍する警備員たちは、皆一様にそういったことが得意だ。要するに目の前の敵を全部ぶっ倒せばいい。そういう状況下において最も力を発揮する、バトル漫画向けのキャラクターが揃っている。

翔は墜落したヤンマ型テラフォーマーの翅を躊躇なく捕食し、キマイラブラッドにより飛行能力をアドオン。自らも空中戦を挑むつもりらしい。このような後先考えない思い切りの良さが、原始的な殲滅戦における彼らの強さを支えている。

さて次号で焦点が当たるのは本名不明の外国人女性「サムライソード」。専用武器は日本刀、手術ベースはツムギアリだ。土竜連合とはちがい彼女は単身で構えているようだが、どれほどの戦闘を見せてくれるか。

次号は12/28発売

 

 

 

 

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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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