テラフォーマーズ ネタバレ感想

(7)AN INOVATION ある技術

地下道の巣を突かれて、にわかに東京制圧作戦の行動を開始したテラフォーマーたち。

同じ地下道に潜伏していた中国軍の工作員と遭遇戦となり、単身で立ち向かう膝丸燈。銃撃に倒れた斉藤翔。

中国軍が使役するアリタケの胞子(芽?)で操られたゾンビゴキブリ兵の物量の前に、苦戦を強いられていた・・・。

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新しい技術

場面は本多晃の居室。

話の相手は元自衛官であり今は一警護の役員、蛭間七星だ。

アネックスクルーが火星から帰還した後、本多は何をしていたのか?

日本政府が要請したのは本多が燈に施した「MOを遺伝させる技術」の確立であったが、本多はそれを拒み、AEウイルスの解析から治療薬の開発に専念していたようだ。

ということは、本多をもってしてもMOの遺伝は偶然的な産物であり、再現性が乏しい段階にあると考えられる。

本多は21年前(バグズ2号計画当時)に秘密裏の破壊工作を講じ、買収した蛭間一郎とヴィクトリア・ウッドを使ってテラフォーマーの卵鞘を手に入れようと目論んだ。

本多の行動はおそらく核以外の抑止力を必要とした日本政府からの密命だったと思われるが、核によるにらみ合いは現代から600年経っても続いているらしい。

まあそれはともかく、ヴィクトリア・ウッドは死に、蛭間一郎は小町と共に帰還したものの当初の目的は果たせず、破壊工作が表沙汰になった本多は失脚・遁走。20年後に場末のバーの店主として身を隠していることを自衛隊が突き止め、蛭間七星が説得して身柄を保護したのだった。

燈は人工的に生まれたデザイナーベイビーであり、スパイとして米国に捕らえられた張明明のおそらく卵細胞を元に誕生している。そして彼女がバグズ手術で備えたハナカマキリの特性や再生能力を先天的に受け継ぎ、U-NASAでMO手術を受ける前から生身でクマと戦って内蔵を食われながらも逆転する程度には超人的だった。

明明と幼なじみだった劉翊武はその出自を知っていたが故に、燈に対して「返してもらう」という表現を使った。米国で捕まったスパイの細胞をなぜ本多が手に入れたのかは分からないが、いずれにせよその能力を受け継いだ子は生まれ、そして膝丸道場に孤児として預けられた。

この辺りのエピソードは、緻密な設定に基づくロングパスが世代を越えて通じているとは思いがたく、その場しのぎで後付されているように思う。整合性を問うてもスッキリした答えは見つかるはずがないし、どの道想像で補完するしかない矛盾や疑問が増えるだけでいいことはないため、深く考えないほうが精神的に好ましい。当ブログもその方針を堅持していることをご理解願いたい。

七星曰く、日本国内でアネックス以後、新規にMO手術を施した戦力はあまり増えていない。だが、薬物を改良して性能を引き上げることはできたらしい。

「キマイラ・ブラッド・オペレーション」・・・CB手術と名付けられたそれは、MO能力者の血液を経口摂取することで相手の能力を一時的に取り込むことができるという、なんともぶっ飛んだものだった。

地下水道で包囲網を前に絶体絶命かと思われた燈は、翔の首筋に歯を立ててその血を飲み込む。そして瞬時にコオロギ型へ変態し、従来の戦闘力に加えてコオロギの脚力を用いた高速移動が可能となったようだ。

第三部は新キャラ続々登場ではなく、既存のキャラに新能力を掛け合わせることで戦術の幅を広げる方向でいくらしい。まだまだ謎だらけのCB手術、その真価が次号で明らかになるか?

なお、GWは休刊で次号は5/12発売となる。

 

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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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