テラフォーマーズ ネタバレ感想

(5)WILL 遺志と意思

誰のために火星へ


膝丸燈は苦悩していた。
火星行きのミッションの目的。
ゴキブリの真実。

決して恐怖に屈したわけではないが、
そうまでして火星に行きたいという目的意識が自分にはない。
仮に生還し大金を手に入れたとしても、
自分が命をかけて救おうとした百合子はもう死んでしまった。

何のために? 誰のために?
市民権を得てメジャーリーガーになりたい、
そのためなら覚悟はできているというアレックス。
手術の成功率36%、シミュレーション達成率19%という数字を聞いてもなお、
彼の目に宿った決意は曇らない。
安心したといい、笑って手術室へ運ばれていくアレックス。
燈はその姿に圧倒されるばかりだった。

病棟の横で考えこむ燈の手には
百合子との思い出の小さな人形が握られていた。
人形の首は取れてしまったままだ。

その人形がかわいそうだと声をかけたのは、
U-NASAの病棟にAEウイルスの治療で入院している少年。
春風桜人だった。

百合子と同じ病気、致死率は100%・・・
膝丸は壊れた人形を桜人に預け忘れたまま訓練へ戻る。
そして月日が流れた-。

 

出発の日


出発当日、燈は桜人の病室へ見舞いに来ていた。
あまり期待させるようなことは言わないほうがいいと釘を刺すミッシェル。
生きて帰れるか、ウィルスのサンプルが採れるか、ワクチンが間に合うか・・・
全てがうまくいくというのは、針の穴に糸を通すような可能性しかないのだ。

桜人は壊れた人形をしっかり繕って修理してくれていた。
忘れ物だといって燈に人形を返す桜人。
百合子の姿と重ね、決意を新たにする燈。

任せておけと力強く言い切る瞳にもう迷いはない。

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自分の帰りを待つ間その人形を持っていてくれと、再び桜人に返す。

どこかで間違えてしまった自分の人生の何かをやり直す、
きっとクルーの誰もがそう思っているはずだ・・・
アネックス1号へ向かうメンバーの中には、マルコス、アレックス、シーラ、エヴァの姿があった。

乗員94名、幹部乗組員5名、艦長1名
100名を乗せたアネックス1号が、いよいよ火星へ発つ。
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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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