テラフォーマーズ ネタバレ感想

(14)AN OPERATION ある手術

盗まれたバグズ手術


網の内側からゴキブリが放ったのは・・・ガス。
超高温のガスを爆発的に噴射させたのだった。

小町は知っている。この能力が一体どうやってもたらされたものか。
そして読者も覚えているだろう。
これはバグズ手術でかつてゴッド・リーが身につけた、ミイラデゴミムシの能力だ。

20年前、バグズ2号計画でクルーに行われた手術の目的は
火星の環境下で強度の高い作戦を遂行するため、
そしてゴキブリに対抗でき、かつ「奪われない」武器を身につけるためだった。
それを盗まれ、利用された。
一体どうやって・・・

同じ頃、アシモフも目の前のゴキブリの瞬間移動が
メダカハネカクシのバグズ能力だと看破していた。

 

シーラの告白


マルコスは網の上から怒りを込めて渾身の一撃でゴキブリの頭を叩き潰す。
シーラに駆け寄る小町。胸に大穴が貫通しており、どう見ても致命傷だ。
小町の服をつかみ、必死に何かを訴えようとするシーラ。
マルコスは彼女が何を言おうとしているのか察し、小町に聞いてやってくれと頼む。

シーラは小町に恋心を抱いていた。
少しでも彼に近づくため、膝丸燈に日本語での愛の告白を教わったものの、
タイミングを掴めず火星到着前にそれを伝えることができなかった。
今わの際、命の灯が消え入る直前、彼女はその言葉を紡ごうとしている。

だが・・・シーラの胸に開いた穴からは空気が漏れるかすれた音が出るばかり。
最後に想いを伝えることすら叶わず、彼女は涙を流しながら小町の腕の中で逝った。

家族と死に別れ、幼なじみの二人と奇跡の再会をし、生存率36%の手術を生きて耐えた。
訓練をくぐり抜け火星について、1日も経たずにシーラは死んだ。
好きな男にその気持ちを伝えることもできずに。

 

次世代の技術


徐々にゴキブリがその数を増しつつあった。
それは小町の班だけではない。幹部たちは一様に気づいていた。
これは統率のとれた組織行動であると。

軍隊さながらのゴキブリに対し、全力を持って戦う準備を整えるクルーたち。
例えゴキブリがバグズ手術を盗み能力を流用できたとして、
人類はすでにその先のステージへ進んでいる。

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アネックス1号計画でクルーに施されたのは
「モザイク・オーガン・オペレーション」
バグズ手術の技術は更に進化し、昆虫以外の動物を取り込むことに成功しているのだった。
注射以外も含めた様々な方法で「薬」を用い、人為的に変態を果たす。
戦争の始まりだ。
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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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