テラフォーマーズ ネタバレ感想

(23)SHINING 叡智

ゴキブリの蹴りで壁にめり込んで白目をむいていた燈だが、
その場に立ち上がるとポケットへ手を突っ込み花山薫ばりの仁王立ちで相手を睨み返す。

そしてゴキブリに向かって説教(と見せつつ読者への説明)を始めるのだった。

この高速脱出機自体は見た事がないとしても
「人間が残した機械」の扱い方を理解している
若しくは理解した個体から指導を受けている
だとしたらお前らはそいつを中心に統率がとれていて
お前の行動の迷いの無さから見ても
お前らのリーダーにはヴィジョンがある


自動車の運転もしたことがないのに見たこともない飛行機を動かすとは
口頭だけでその方法を理解させるのは人間では不可能だと思われるが、
火星のゴキブリはそれができるらしい。
あまりにも文明の段階を飛ばしすぎている。

 

積み上げた歴史の勝利


身体能力以外にもその学習能力は脅威であるが、
それでも戦いの歴史は人間に長がある。
特に格闘技においては。燈は上段蹴りでゴキブリをねじ伏せると、
シュルシュルと音を立てて伸びる糸巻きのことを気にかける。
水中へ引きずり込まれたミッシェルへの保険として、命綱を仕掛けておいたのだ。

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この勝ち誇り方はジョジョの奇妙な冒険を想起させる

 

糸が伸びきった時、ミッシェルの体は脱出機に引っ張られて浮上を始める。
脱出機に制動をかける燈。飛んできた破片に押され空中へ放り出されるテラフォーマー。
翅を広げて逃れようとするが、そこへ飛んできた石が翅を砕く。
さらにもう一度、今度は石を見て撃墜しようとしたゴキブリだったが、
石はゴキブリの手前で軌道を変え、その脚に突き刺さった。
人類がその知恵を持って編み出した最初の変化球、カーブである。
アレックスもまた、研鑽した技術を持ってゴキブリを制したのだった。

 

その時、脱出機のモニターにSOSのコールサインが入る。
発信元はローマ連邦だった。
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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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