テラフォーマーズ ネタバレ感想

(31)MOTAL EVILS 死すべき魂

スリバチの底で


300匹近くいると思われるテラフォーマーの群れにもひるまず、
その電撃で次々と敵をなぎ倒すアドルフ。

その背中ではイザベラが人為変態を遂げ、
獰猛な肉食の巨大コオロギ・リオックの能力を解放してテラフォーマーへ飛びかかった。

得意の脚力を活かした渾身の飛び蹴りを放つも、
テラフォーマーのアッパー1発で上半身がまるごと消し飛ばされ
内蔵をまき散らして死亡。この漫画にはよくあるパターンだ。
耐えられる場合とそうでない場合の境目がよく分からない。

アドルフはテラフォーマーに正面から顔面を殴られても、
皮膚から粘液を出してヌルンとかわしている。

敵の目を指で突き、ベアハッグで骨を砕かれながらも目に直接電流を流して焼き殺す。
彼は涙を流していた。
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アドルフの迷いと恐れ


戦いながら、彼はこれまでのことを思い出していた。
アドルフの両親はバグズ手術の被験体だったが手術の失敗で死亡、
アドルフ自身は研究施設に買われたも同然で、
幼い頃からMO手術の実験台とされていた。

16歳の誕生日、アドルフは将来伴侶となる女性とキスをする。
自分を実験動物でなく人間として見てくれる、初めての人だった。
U-NASAに飼われ一生をそこに縛られて生きる運命のアドルフにとって、
自分の人生に意味を見出すことができたのは彼女のおかげといって良い。

しかし彼女と結婚して子を設け、生まれた赤ん坊を見てアドルフはある恐怖を抱く。
その子にはモザイクオーガンが遺伝していなかった。
MOが確実に子へ遺伝するかどうかはわからないが、アドルフは妻の浮気を疑う。
そしてそれに関わる描写が4巻でなされていた。

 

浮気1

浮気2

ベッドで眠る赤ん坊を尻目に口紅を塗るアドルフの妻。
結婚指輪をはずしクマのぬいぐるみの前に置くと、
玄関をあけて男を出迎え抱き合っている。

これがアドルフの単なる想像ではないという証拠はないが・・・

 

いずれにせよアドルフは妻に問いただせなかった。
その迷いと恐れが彼の中で膿み腐り、心を蝕んでいる。
自分は彼女のおかげで「人間」になれた。
なのに彼女はまるで動物のように相手を取り替え交尾している・・・?

自分が人間なのかウナギなのかもわからないまま、
彼は火星へ来た。そして今戦っている。
何のために?誰のために?

アドルフはテラフォーマーを殺し、
そして心のどこかで自分も死ぬことを望んでいる。

 

新たな敵


アドルフが戦っている場所へ、新たに5体のテラフォーマーを乗せた車両が到着した。
かつてバグズ2号が残していった車と思われる。
人類の乗り物を扱うのは彼らにとって別に難しいことではないようだ・・・。

明らかに他の個体より体が大きく、腕に縄を巻いた者が3体。
腰に布を巻き、髪がなく額に模様がある者が1体。
第一部の例に倣うなら、髪がなく額に模様があるのは次世代テラフォーマーだ。

彼らの到着を見て、他のテラフォーマーの群れは「気をつけ」の姿勢をとる。
腰布の個体はアドルフを指さし、何事かをゴキブリ語で長々と喋るのであった。

 
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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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