テラフォーマーズ ネタバレ感想

(54)BEAR 野蛮と傷跡

飛べない脱出機


機体のチェックを終え嘆息する小町。

その理由は脱出機の翼と変形装置の故障だ。

テラフォーマーの投じた爆弾によって破壊されてしまったらしく、走行はできても飛ぶことができない。第二班の脱出機と同様だ。

彼らはAEウイルスのサンプル研究、変態のための薬の補給、他班との合流のため母艦であるアネックス1号に戻らなければならないが、地形に沿って走ると到着まで数日から一週間はかかる見通しだ。

 

決して明るくない展望に動揺する隊員たちだが、小町が次に出した指示は寝ることだった。

驚く一同にミッシェルは言う。

「いいんだよ お前ら生きてんだから 食って寝ろ」
「確かに他班も心配だし死んだ仲間のことは忘れてはいけない ここは戦場だからな」
「だがお前らは銃弾じゃない 人間なんだ」
「悲しい時に泣き 怒った時に吼え それが済んだら冗談でも言って笑っていろ」
「でなければ 人間の戦いではなくなる」


ミッシェルがかつてテラフォーマーへの復讐に囚われ余裕をなくしていたことを知る小町は、人間として成長したミッシェルを見て口元を緩めるのであった。

 

墓石の前で


盛り上がった地面と大きな石の組み合わせがいくつか並んでいる。

人ならば直感的にこれが墓だと分かるその石の前で、アレックスは一人何かを想っていた。

 

八重子は静かにシーラのことを語るアレックスの様子を見て、無理せず泣けばいいと言う。

マルコスやシーラの前では最年長として兄貴分を演じなければならないとしても、チームの仲間にはもっと助けてもらってもいい。

八重子とくだらない冗談を交わしながら、アレックスも初めて涙を見せるのだった。

54_1

シーラの墓の前でちょっといい雰囲気になってやがる・・・!

 

その後夜営中にはゴキブリの襲来はなく、プランデルタに沿えば地球から救助艦が来るまであと37日。

もしかしたら生き延びられるのではないか。クルーの間に希望が芽生え始めていた。

 

U-NASA会議場


各国の首脳が集うU-NASAの本会議場では、アメリカ大統領グッドマンの口から意外な言葉が飛び出していた。

「プランデルタの救助艦は飛ばしておりません」

広告

週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

Return Top