テラフォーマーズ ネタバレ感想

(57)MINE 地雷原

漫画の文法その1


・死亡シーンが明確に描写されていない重要人物の死はフェイク

教本通りの展開で生きていた、劉 翊武(りゅう・いーう)率いる中国アジア第4班。アドルフが見つけた身元不明の焼死体の群れは一体どうやってこしらえたのか?
それはさておき、彼らの目的は「奇跡の子」、ミッシェルと燈をサンプルとして捕獲、最悪殺してでも持ち帰ること。テラフォーマーはあくまでそのための障害に過ぎず、見たところ「ラハブ」の謎には興味が無さそうでロシア班とは競合しない様子。

彼らが待ち受けるアネックス1号へと向かう日米合同班だが・・・?

 

中国班のランキング


アネックス号の前で班員を整列させ作戦概要について説明を続ける劉。日米合同班が間もなくここへ到着することをどうやってか正確に予測できている。飄々と掴みどころのない様子で、おそらく人間同士の戦闘になるであろうことを伝えていた。

前話で明らかになった劉 翊武のマーズランキングは44位で、幹部の中では群を抜いて低い。また今話の冒頭で部下4名の名前と序列が明かされたが、いずれも49位~99位とランキング上は冴えない。

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ようやく「ジェット」という名が明らかになった彼は61位と、態度がでかかった割にマーズランキングでは下位。

・・・だが思い出して欲しい。マーズランキングは「火星環境下におけるゴキブリ制圧能力」の指標であり、対人戦闘における戦力を示すものではないことを。数を頼み集団で押し包む戦法を主とするテラフォーマーの群れと、個々に考え頭を使って働く人間とでは対峙するために求められる能力は自ずと変わってくるだろう。

中国班は対人戦に有用な能力を研究し、MO手術でそれをメンバーに施しているのではないだろうか?

 

班員の手違いで対空シールドが機能しておらず、空から30~40匹のテラフォーマーがアネックスへ迫る。劉は動じる様子もなく対空戦闘を指示すると、部下であるジェットが大型の装置を持ち出してきた。何本もの足がついた円筒形をしている。彼がそのスイッチを入れると、あまりにも容易に・・・装置は自動で飛来するテラフォーマーに照準を合わせ、銃弾を吐き出して迎撃する。見る間にバラバラの肉塊となり飛散するテラフォーマーの群れ。

進化型テラフォーマーの指揮がなくては高度な戦術を組むことができないらしく、テラフォーマーはただ直線的に向かってくるだけ。機械的な動きならば、迎撃も機械で充分対応できるというわけだ。文明の利器の威力にほくそ笑み勝ち誇る劉であった。

 

決別


日米合同班の脱出機は、アレックスの視力でかろうじてアネックス1号が目視できる距離まで接近していた。
小町はそこで何かを察知し、慶次(シャコの超視力)とジャレッド(シャチのソナー)に観測を指示する。

慶次が変態して見たのはアネックス周辺に人がいて、不可視光線が張り巡らされている事実。
ジャレッドが聴いた音は地中に地雷が埋め込まれていることを示していた。

小町はその報告・・・アネックスに本来備わっていないはずの武装が出現している事実・・・を知って劉が裏切ったことを確信し、彼と敵対する意思を決める。
彼が思い出していたのは地球での幹部会の後、劉たちと席を共にしラーメンをすすった日のことだった。

同じ釜の飯を食った仲とは言え、国家の思惑の前に個人の感情は捨て去らねばならない。劉は部下らに戦闘準備を命じた・・・。

 

余談

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回想でアドルフはラーメンにほとんど口をつけておらず、酒と聞くや目を点にして青ざめている。
生まれて初めてアルコールを飲んだのは小町と一緒の席だったらしいが、この時だろうか。
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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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