テラフォーマーズ ネタバレ感想

(58)CENTURY OF RAISING ARMS 戦闘と戦争

通告


生まれながらにMOを受け継いだ「奇跡の子」、燈とミッシェルをサンプルとして回収するためにアネックス計画への破壊工作を行なっていた中国班。班長の劉はアネックス本艦のそばに陣取り、対空シールドと地雷で日米合同1・2班を待ち受ける。

危険を察知して停止した脱出機に、劉から通信が入った。

ミッシェルと劉の種明かし問答が続く。

4班のメンバーのランク自体が工作によって操作されている可能性を示唆した。前回の感想では対人能力と対テラフォーマー能力で評価基準が違い、彼らは対人戦に特化しているのではないかと考えたが、どうやらランク自体が嘘で意味を成さないようだ。

一班から出されるはずのなかったSOSを偽装し、各班がアネックスまで帰り着く時間を引き伸ばしたことも判明。また火星着陸前の奇襲やその後の強引なプランデルタへの移行も、中国班の工作によるものだった。

憤るミッシェルを鼻で笑い、劉は言う。対処できていなければ怪しんでないのと同じだと。そして他にも協力者がいることを匂わせるが問答はここで打ち切り。彼は日米班に向けて通告を行う。膝丸燈とミッシェルは投降せよ。拒否すれば脱出機ヘ向けてミサイルを撃ち込む・・・と。

 

テラフォーマーの襲来


憤る燈とミッシェルだが、彼らが出て行けば残った脱出機は用済みとなり攻撃されるだろう。対策を決めかねる日米班。その様子を観察しながら待つ劉たち。本当は地雷原へ誘い込み、機動力を奪って置きたかった。地雷探知ができそうなアドルフへゴキブリをけしかけて合流を阻止したが、シャチの音波測定で地雷を探知できるとは思っていなかったようだ。

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そこへ新手のテラフォーマーたちが現れ、中国班へ向けて投石器による攻撃を開始する。対空シールドが起動すると、エネルギーを持った光線の網がアネックスの周囲を覆う。飛んでくる石つぶてはことごとく網にかかり無力化されてしまう。これまでの人間とは違うとテラフォーマーに吼える劉。彼の脳裏にミンミンの影がよぎる。

コンピューターによる正確な弾道計算と狙撃スコープ、レーダーにかからないライフル弾がなければこの網を抜くことはできないと啖呵を切る劉の頬を、拳大の石がかすめて一直線に通り抜けていった。

石を投げたのはアレックス。針の穴を通すような精密狙撃を己の肉体のみで行い、劉の背後にある対空レーザーのメイン基板を撃ちぬいたのだった(今なら普通に劉自身を狙撃して倒せたような気がするのだが)。

メイン基板が破壊され予備システムに切り替わるまでのほんの僅かな間に、最速の女・三条加奈子はその仕事を終えていた。気づいた時には中国班の一人が顔を潰され昏倒している。その傍らに立つ小町。

加奈子はハリオアマツバメの能力と人工的なエアロパーツにより超高速飛行を実現し、小町ほどの体格の人間を瞬きする間に運び的確なポイントへ投下することができるのだった。帰り際、苦痛に顔を歪める加奈子。左足のつま先を対空シールドにひっかけてしまったらしく、指の部分がちぎれ飛んでいる。彼女は再生タイプの能力ではないが、これが戦力にどう影響するか。

憤怒の形相で振り返った小町は、その毒針をゴキブリではなく人間相手に振るおうとしていた。

 

余談


懐かしいバグズ2号の副艦長・ミンミンが1コマだけ(背中で)登場。彼女はそもそもスパイとしてバグズ計画へ潜入していたのが発覚し、国家間の超法規的な取引で手術を受けさせられることになったという背景を持っていた(第一部のストーリーには全く関係ないが)。今回感情的になった時に劉が彼女を思い出していることから、かつて二人が親しい関係だったらしいことがうかがえる。
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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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