テラフォーマーズ ネタバレ感想

(70)DEADLY ACTIVE 見えない死

ロシア班、中国班がオニヤンマ型のテラフォーマーと仔テラフォーマーの軍勢に翻弄される中、窮地を救うべく駆けつけたのはイワンと三条加奈子。
昆虫界随一の飛行性能を持つトンボ、最速で飛ぶツバメ・・・空中での激戦は避けられない。

 

イワンの心算


参戦したイワンを制するようにアシモフは怒号を発した。
イワンはその意味を理解している。
彼の任務は傷病人の救護と、なんとしてでも「自分だけは生き延びる」ことである。
本来、前線での戦闘は彼の任務ではない。
この窮地に戦線へ赴くことは彼の生存を脅かすことであり、アシモフはその命令違反に対し釘を刺したのだ。

それでも、イワンには勝算・・・と言うべきではないが、逃げ出す算段があった。
まともに5,000匹からのゴキブリ達とやりあえば全滅は必至。
だが、隙を作り逃げ出すことなら自分の幻覚能力を使えば可能・・・。

襲いかかった4匹の仔ゴキブリがイワンの足元へ崩れ落ちる。
次世代のテラフォーマー達にも幻覚物質の空中散布は有効だった。

 

空中戦


加奈子もまた、オニヤンマと正面から戦うつもりはなかった。
おそらくスピードだけなら負けない。
だが上空は暗雲と見まごうばかりのテラフォーマー達で埋め尽くされ、それらとまともにぶつかれば一瞬で失速、地に落ちるのは明白である。
加えてトンボの複眼は動体視力に優れ、加奈子の動きを十分に目で追える。

加奈子めがけて上空から一団が襲いかかる。体当たりで彼女の動きを封じる捨て身の作戦だ。
ブレードパーツでその雲を引き裂いて飛ぶ加奈子。
人間とゴキブリの違いは死への恐怖があるかないか。
火星のゴキブリは恐るべき速度で社会を発展させており、おそらくは死の概念も習得してはいるが、未だ恐れてためらうことはない。
(かつてアシモフに対し恐怖らしきものを感じて逃走を図った個体はいたが)

速度が落ちた加奈子へオニヤンマが背後から迫る。
それをかろうじて避ける。
イワンが出会い頭に打った毒がなければおそらく捕捉されていただろう。
この隙に全力で飛ばなければ・・・加速するハリオアマツバメ。逃げきれるか。

 

闇に沈むアネックス


一方、中国班のジェットと劉は仔ゴキブリの群れをものともせず余裕の表情でこれを撃退。
状況を冷静に分析していた。

上空待機している本隊の目標はアネックス本艦の制圧。
果たしてその読み通り、大量の成体テラフォーマーが降下をはじめ、アネックス本艦の外壁へ取りつき始めた。
見る間に黒い点で覆われていくお椀型の船体。

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イワンはここが分水嶺だと宣言する。
アネックスはゴキブリに渡るが、少なくとも中国に渡ることはない。
今すぐ逃げれば命は助かる・・・。

すでにゴキブリで埋め尽くされ宵闇のように黒く沈んだアネックス。
猛将アシモフも敵を前に撤退する苦渋の決断を迫られていた。

その時。

アネックスの頭頂部から、霧が晴れるように黒い色が散り飛ばされていく。
注視して見れば、取り付いたゴキブリたちが次々と下へ転げ落ちて行くではないか。

アネックスの上には服を脱いだ紅が静かに佇んでいた。

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アネックス船内へ戻り防毒マスクを再び身につけた劉翊武は勝ち誇る。
対人戦闘を想定し、他班全てを敵に回しても勝てると言った根拠がこれだと。

これまで登場したどの毒物よりも強力な拡散性と致死性を持つ、紅の能力の正体は・・・?
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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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