テラフォーマーズ ネタバレ感想

(71)BIO HAZARD 研究対象

暗雲と見まごうばかりに空を埋め尽くしたテラフォーマーたちが一斉にアネックス本艦へ取り付き始めた。

アネックスがゴキブリに占拠されてしまう・・・ロシア班の誰もがそう覚悟したその時、黒い霧が晴れるように次々とゴキブリが艦体から剥落していく。

その中央に立っていたのは中国班の少女、紅だった。

 

紅の正体


アシモフはゴキブリに飲まれていくアネックスを見て部下たちに撤退を命じるべきか迷っていたが、中国班が完全防毒装備を纏っているのを見てその決断を下した。

アシモフの見立てでは紅の能力は細菌型。地球上ではその使用を禁じられた非人道兵器、NBCの一角だ。
大量破壊兵器として改良された細菌をMO手術で人体に組み込むという発想はどの国にもあったが、実用化にこぎつけたのは中国が初めてだった。

細菌兵器の特徴として潜伏期間と伝染性があり、発症する前に人から人へ感染し被害が想像以上に拡大する可能性がある。
逆に言えば即効性は乏しく、時限爆弾のような使い方を想定するのが常道だ。
しかしこの紅の例では細菌というよりも皮膚に触れただけで死亡する神経ガスのような作用を及ぼしている。
MO手術はある生物の特性を人間に持たせるためのものなので、紅は自分の体から無数の細菌を放出しているわけではなく、あくまで自分自身が巨大な1個の細菌になって毒素を吐き出していると考えられるが、細菌が人間サイズになったところで放出できる毒素に周囲一帯の生物を見境なく即死させるような威力があるのか疑問ではある。

ともあれ、この力への適合性が高かったゆえに、貧しい農村出身の紅は軍人でもないながらにMO手術を受け火星へ来た。肉弾戦での格闘能力はおそらく皆無。能力は秘匿されるがゆえにランキングも下位だが、人間性と引き換えに発動した彼女の殺傷力は圧倒的であった。

 

ロシア撤退


ロシア班は穴を掘って地中から逃げる算段。
あらかじめそれを察知していた爆は携行型のロケットで穴の入り口めがけて砲撃する。

アシモフはそれまで隠れていたサーシャ(トタテグモ)を呼び、彼女は能力で土の防爆壁を瞬時にこしらえダメージを逸らし、トンネルへの退避に成功する。

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ロシア班を仕留め切れなかった劉たちは一度艦内へ落ち着き、部隊を再編成すべく集合する。
ゾロゾロと通路を歩いている途中、ワイヤートラップが作動し2名が死亡。
総員撤退の命に反し、なぜかそこにはアレキサンダーがいた。

劉いわく、「ヤツらの中で最も僕らに対し怒っているのは『3位』ではなく『7位』って事か」

アレキサンダーの本名はアレクサンドル・アシモフ。
彼はアシモフの義理の息子であり、ランキング7位の実力者であった・・・!

西との戦いの最中に左腕を失い隻腕のアレキサンダー。
その顔に浮かぶ抑えきれない怒りの理由は・・・。
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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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