テラフォーマーズ ネタバレ感想

(80)FATHER つながり

アレキサンダーが中国のミサイルの爆薬を抜き、代わりに括りつけた忍者刀・膝丸。

紆余曲折を経てピンチの燈の手元へそれが届けられた。

対するは酸を使うマイマイカブリ型テラフォーマー。勝負の行方はいかに・・・!

 

燈の生い立ち


燈は親のない孤児であった。

彼がどのようにして生み出されたのか詳細は不明だが、本多博士により人為的にMOとベースとなる能力を与えられて誕生している。

そしてこれまた経緯は不明だが、膝丸神眼流の道場の前に手紙とともに捨てられていた。

そして道場に併設されていた孤児院で育ち、道場で柔術や剣術を学ぶ。施設の幼なじみ・百合子がAEウイルスに感染し、彼女の治療費を稼ぐために海外の地下闘技場で熊と戦うも、賞金を手にする前に彼女は亡くなってしまった。

百合子と同じ病気の子供を救いたい、そう思って小町のスカウトに応じ追加のMO手術を受けて火星に来た。

なお、彼が生来持っていたベースはまだ明らかになっていないが、薬を使わずに巨大熊と素手で渡り合えるだけの戦闘能力を持っている。

 

マイマイカブリは袴の中から二又の棍棒を取り出すと、地面をえぐって石礫を燈へ向けて飛ばし始めた。

原始的な攻撃だがテラフォーマーの腕力で放たれるそれは軽々と骨を砕くほどの威力。

それを浴びながら燈は不覚にもテラフォーマーに対し畏敬の念を抱いていた。

いつくるかもわからない火星外からの侵入者を屠り、奪うために鍛錬しているであろうことを想像し、武道を志す者として素直に「スゲェよコイツら…」と感服したのだ。

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不格好な剣


石つぶてを浴びた燈は目に見えて弱っていた。元々鎖骨や肋骨が折れている上に腹部へ銃弾を3発、その上にこぶし大の石の雨。

目の焦点は定まらず、持っている剣をつっかえ棒にして体を支えている状態だ。

息も絶え絶えな燈の姿を見てとどめを刺すべく歩み寄るマイマイカブリ。

燈の頭へ向けて手の棍棒を振り下ろしたその時・・・!

 

「飛天御剣流・天翔龍閃」と書き文字が出ていてもおかしくないような神速のカウンターがテラフォーマーの体軀を捉えた。

ナレーションいわく、膝丸神眼流で「疲れの太刀」または「爺婆の剣」と呼ばれるものらしい。

技の内容は「弱ったように見せといて相手が近寄った所へすれ違いざま全身のバネを使い、受けて斬る」だけ。どうにも大雑把な印象だが要するに燈の身体能力がそれだけ高いということなのだろう。

人間相手の関節技は痛覚のないゴキブリには効かず痛い目をみたが、同じく人間用の技と思われる心理的なフェイントは通用したわけだ。

頭部から脇腹へかけて真っ二つに崩れ落ちるマイマイカブリ。特殊能力も使わずこんな簡単に負けていいのだろうか。

特に整合性のつく理由もなく気合が入った大ゴマで一発逆転できるあたり、読み味がBLEACHに近づいてきた感がある。

 

ロシア班が探していたもの


中国を追うアシモフと小町が乗る車両で、ロシアは単独行動の理由について説明していた。協力関係になったので機密は関係ないということなのだろうか?

彼らが行動の根拠とした仮説はこうだ。

恐らく火星には未知のテクノロジーを持った「ラハブ」の文明が関わる施設や装置が残されており、テラフォーマーの急激な進化はそれによってもたらされたものである。

その遺産を手に入れ独占できれば更なる力が得られるはずだ…。

20年前にバグズ計画を指揮したニュートン司令の立てた仮説に従い、彼らはピラミッドにその遺産があると目星をつけ調査を行った。

結果としてピラミッドは物置のような状態であり、重要な施設は見当たらなかったとアシモフは言う。

(実は鎮座していた剣のようなオブジェが何者かに持ち去られていたようだが…)

 

人類の歴史を紐解き、アシモフは言う。

数多くの他文明を滅ぼし奪ってきた人類も、今回ばかりは滅ぼすことも奪うこともできない。なぜなら既に火星文明は滅び、残っているのはゴキブリの悲哀だけだからと。

 

この戦いが終わった時、人類は何を得るのだろうか・・・。
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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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