テラフォーマーズ ネタバレ感想

(88)MIGHTY HEART 愛と正義

(お詫び) ケースに入ったフィルム上の変態薬を「ガム」だと誤解していました。訂正してお詫び致します。

正しい使い方はこれ!

テラフォーマーズ_フィルム型の薬

頸動脈から吸収させるタイプの薬でした。

 

爆(バオ)によって、大群をなすテラフォーマーの眼前へ一人放り出された柳瀬川八恵子。
彼女を助けたい一心で、アンプルもなしに脱出機から飛び降りたアレックス。
生きてここから逃れるため、八重子が今その能力を明らかにする・・・!

 

防御と逃亡


八重子の序列は98位。戦闘向きの能力は持っていない。

だが眼前に迫るテラフォーマーの群れ、そして八重子の腕の中にいるアレックス。
丸腰で負傷しているにも関わらず八重子のために脱出機を自ら飛び降りたアレックスを守るため、薬で人為変態する八重子。

外見はほとんど変わらない。甲殻や羽毛に覆われるわけでもなく、翼や角が生えたりもしない。
変化したのはその「臭い」であった。

殺傷力のある毒ガスではない。ただ単に生存を脅かす敵を近づけないためのシグナル。
それだけの原始的な能力だが今の状況では十分な効果があった。

遠巻きのまま足を止める黒い軍勢。
生理的な嫌悪感とこれまでの学習の成果からか、八重子を警戒し疑るような目を向けるテラフォーマーたち。
この隙に八重子はアレックスを助け起こし、脱出機から放り出された小型飛行機(爆が乗ってきたもの)へ向かう。

左脚を爆に撃たれたせいか苦しそうなアレックス。
気遣う八重子だが、彼の渋面の理由は傷の痛みではなく…八重子の発する臭いだった。

 

新たな敵と味方


年頃の女性には耐え難い特性ではあるものの、生存のためには四の五の言っていられない。
ゆっくりと歩を進め小型飛行機へ辿り着こうというその時。

はるか後方から二筋の閃光が八重子の腰を貫いた。
その場へ倒れ泣き叫ぶ八重子。飛行機へはまだ届かない。

彼女たちを狙撃したのはこれまで見たことのない新種のテラフォーマーであった。
太い左腕にはウロコとヒレ。そして掌の中心に水の噴出口が空いている。
間隔の開いた太い縞模様はテッポウウオのようにも見える。

人類から奪った水タンクを持ち歩き、そこから水を飲んで掌から発射する仕組みのようだ。
能力のある腕は左の一本だけ、かつ掌に見える発射口は1つだけのようだが同時に噴射された水の軌跡は2つ。
これは一体・・・?

八重子のとばっちりか別途狙い撃たれたのか定かでないが、脱出機の爆(バオ)も右腕に2つの穴を開けられていた。
彼のデータにはこんな個体の情報はなかったようで油断を突かれた格好だ。
すでにテラフォーマーたちはかつてのバグズ2号の乗員だけでなく、倒れたアネックスの乗員からも能力を盗んでいる。

圧倒的な数の違いに加え能力を盗まれるという不利、その上人間同士で内紛しているようでは勝てようはずもない。
八重子をかばいテラフォーマーの蹴りを背中で受けるアレックス。骨が砕ける音が響く。もはや立つことすらままならない。
一方の八重子も水の狙撃で臭腺を潰されたらしく防御が働かない。

岩の棍棒を片手に一体のテラフォーマーが八重子とアレックスに近づく。
万事休す。棍棒が無慈悲に振り下ろされた…

 

棍棒は真ん中から2つに裂け、八重子とアレックスを避けるように地面を叩いた。
それを握るテラフォーマーも縦に真っ二つだ。

この鮮やかな切り口には見覚えがある。
火星到着の直前、船内にゴキブリが侵入したときに対応した幹部たち。
その中にまるで工作機械を使ったかのような美しい切断面を見せた者がいた…!

八重子の前に立つ、上半身裸で剣を持つ美丈夫。
今まで単独行動をしていたローマ班長、ジョセフその人であった。
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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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