テラフォーマーズ ネタバレ感想

(96)TO THE END 分裂の声

オニヤンマ型テラフォーマーをものの10秒で撃墜した鬼塚慶次。

一方アネックス本艦の外では、3人の爆(バオ)とマルコスが今も睨み合いを続けていた。

 

爆(バオ)の能力


今回明らかになった爆の正式な手術ベースは「チャツボボヤ」。無性生殖を行う群体性の脊索動物で、親とつながったままの状態で子が発生する特徴を持つ。ちなみに「海のパイナップル」として北国で食用されるのはマボヤ。

爆の個体としての戦闘能力はさほど高くない。中国の軍人として特殊任務にあたる程度には精鋭だが、本気のマルコスと相対して勝てるほどの圧倒的な戦闘力は持ちあわせていない。また記憶や意思を共有しているわけでもなく、テレパシーで連携攻撃ができるなどということもないため、群体という手品のタネが割れてしまった以上は「そこそこの強さの兵士が複数いる」という存在でしかない。単なる一卵性双生児のようなものだ。

爆の強さの由来は、戦闘力よりもその能力に適した性格にあるようだ。常に飄々として掴みどころがなく、感情に熱がない。命のやりとりをしていてもどこか他人事のような風情で、死への恐怖や生への執着が感じられない。群体とはいえそれぞれに独立した自我があるため死んだらそれきりなのは普通の人間と変わらないのだが、人として大切な感情を置き忘れて来ている。彼が淡々と殺し殺されるその姿はまさに昆虫を思わせるものだ。ホヤは昆虫ではないが。

 

爆はマルコスに取引を持ちかける。燈とミッシェルをおびき出すための囮になってくれたら、全員の命は保証すると。

強気の理由は2つある。1つは紅(ホン)の存在だ。防護服を持たない日米班の突入部隊は、アネックスにいる紅(ホン)の細菌型能力が発動すれば皆殺しになる。

もうひとつは火星へ向かっている中国の宇宙戦艦。圧倒的な戦力を持つ航宙艦が到着すれば抵抗は無に等しい。

目の前の細菌兵器、いずれ来る戦艦。どの道死ぬ可能性が高いのであれば、手を組んでまずは手近なゴキブリに対処する方が得策だと爆は笑いかける。

 

交渉の決着


座り込み、確かに生き残る確率が高いと爆の提案に賛意を示すマルコス。これから一緒に最善を尽くそうと歩み寄る爆だったが、案の定ページをめくるとアラクネバスターの一撃で昏倒させられる。そしてマルコスのスーパーお説教タイムが始まる。

仲間を虫けらのように殺した中国軍は、燈やミッシェルにも相応の扱いをするに違いない。彼らの言葉など何一つ信用できない。マルコスは怒っていた。戦艦が来る前に地球との通信を回復し、政治的にストップをかけることはまだ可能だ。そのために眼前の敵は打ち倒す。交渉は決裂した。

 

アネックス艦内


慶次に顔を吹き飛ばされたヤンマ型はまだかろうじて生きていた。息も絶え絶えなその個体は何かの人工物を胸に抱えている。詳細はわからない。

テラフォーマーズ_謎の人工物

 

そして艦内にいる爆は、紅に「やれ」と指示するのだった…。
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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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