テラフォーマーズ ネタバレ感想

(97)ELEMENTS 持ち場と要素

「変態れ(やれ)」-。

色々と想像が膨らむ絵面であるが、極めて真面目なシーンだ。

アネックス艦内で施設を防衛している爆(バオ)と紅(ホン)。

爆は紅に変態して細菌毒を放出するよう指示した。

艦内に突入した慶次らは簡易的な装備しか持っておらず、紅が本気を出せばたちどころに死亡する可能性が高い…。

テラフォーマーズ_紅_変態れ

 

分断


10秒ほどでヤンマ型テラフォーマーを撃破した慶次だったが、背後で閉まった防火シャッターが衝撃により開かなくなっていた。

非戦闘員のエンジニアたちと分断され、一旦別行動を取ることになる。(慶次ならパンチでぶち破れそうなものだが)

目指すのは通信コントロール室。そこで電波塔を正常な状態に戻し、地球との通信を回復する。

そして中国班の裏切りの事実を地球へ伝えて記録を残し、政治的なパワーで彼らを止めるのが目的だ。

 

慶次はエンジニアたちに、防護服を探して確保するように伝える。もし長期戦になれば細菌毒で全滅してしまう。それを防ぐために防護服はぜひとも欲しい。

だが慶次本人は、変態後の体型の問題で防護服が使えない。腕が太すぎるのだ。そのため先行して通信室の障害…つまり待ち構える爆と紅を排除する算段。

ヤンマ型を10秒で切って捨てるだけの瞬発力を持つ慶次ではあるが、相手が人間となれば当然知恵も回る。防護服を着ずに姿を見せれば当然「時間切れ」を狙うだろう。

爆と紅からすれば、逃げまわっていれば相手が勝手に死んでくれるのだから…。

 

 逡巡


その紅(ホン)は、まだ変態していなかった。

自分が殺したアレキサンダーの顔が脳裏から離れない。そしてあと一歩で死ぬところだった中国班の仲間たちの顔も。

怖気づき、話し合いで解決できないかと震える紅に対し、爆は平手打ちで気合を注入する。

 

通信室が奪われれば中国班の裏切りが露見し、損害の全てをゴキブリに押し付けてウヤムヤにする計画がご破算となる。

そうなれば中国は全世界を敵に回し、自分も家族も粛清され、中国の軍事行動を引き金に地球でも戦争が起こるかもしれない。

そして今よりもっと大勢が死ぬ。アレキサンダーの死も無駄になる。だから今変態して日米班の連中を殺せ!

これが爆の発言の要旨だ。紅はまだ変態しない-。

 

食糧庫


磁気探知ができるウォルフは、艦内で「ある現象」が起きている部屋を探していた。

それは磁気が増えている場所。すなわち、爆(バオ)が現在進行形で分裂・増殖している部屋だ。

殖えた方の爆も防護服を装備していることから、その近くに防護服の予備がある可能性が高い。

そしてそれは食糧庫であると、ウォルフは見当をつけていた。そこなら空調もあるし分裂に必要なエネルギー源も豊富だからだ。

食糧庫を目指して走るエンジニアたち。

 

不意に、艦内放送でゴキブリの声が響いた。慶次に撃墜されたヤンマ型が胸に持っていた装置は、艦内放送のマイクだったらしい。

死の間際、何事かを仲間へ伝えたヤンマ型。

 

ちょうどその放送が鳴り響いている時、食糧庫のドアを開ける防護服姿の人影が2人…。

手には変態時の紅(ホン)の絵が描かれた布を持っている。

テラフォーマーズ_紅_布

防護服のマスクから顔をのぞかせたのは、テラフォーマーであった。
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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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