テラフォーマーズ ネタバレ感想

(99)SECRET OBJECT 要衝の番

爆(バオ)の変態能力(ホヤ)は戦闘向けのものではない。
ただし、火星へ向かったU-NASAの隊員たちは皆共通のベースとしてツノゼミの甲皮による強化が施されており、かつ中国班は紅式と呼ばれる常時不完全変態の技術を持ちあわせているため、薬に頼らなくとも(人間の姿のままで)ゴキブリと対峙することはできる。

事実、2匹の防護服テラフォーマーに挟まれた態勢でも爆は左右からの攻撃をなんなく躱して相手の武器(棒)を奪い、鮮やかに銃撃を決めている。

能力


軍人としての訓練が裏目に出たのか、ゴキブリの顔面に2発の銃弾を浴びせ相手が昏倒した段階で爆はそちらに背を向けてしまう。

人間ならば間違いなく即死の重傷だが、テラフォーマーは首がなくともしばらくは動く。背中からの衝撃に爆が気づいた時には、先ほど打ち倒したゴキブリの舌がすでに体内へ神経毒を送り込んでいた。

奴の能力は「アンボイナ」。日本にも生息する大型の貝で、小魚を針で刺して毒を送り込み、動きを止めて丸呑みにするという相当エグい性質を持っている。

毒は随意筋を麻痺させる神経毒で、人間が刺された場合は呼吸困難から死に至るケースが多いという。テラフォーマーの見た目も「長く伸びた舌先に針がついている」というB級ゾンビ映画並みのグロテスク加減になっている。

テラフォーマーズ_アンボイナ

アンボイナの毒は一撃でショック死するようなものではないため、爆は痺れたもののまだ生きている。間髪入れず追い打ちをかけるため、再び舌を伸ばしたテラフォーマーだが、そこへ割って入ったのは爆の護衛対象、紅(ホン)その人であった。


伸びきった舌をナイフでまっぷたつにぶった斬り、爆の背中を守ろうとする彼女を見てゴキブリは一度はずした防毒マスクを付け直す。彼女の毒性と、マスクの効能を正しく理解している証拠だ。

進退窮まったこの状態で、爆に採れる手段は「自分がゴキブリのマスクを破壊している隙に紅を変態させ、毒素で皆殺しにする」というもの。ただし爆はスーツに穴を開けられたので自分も死ぬ可能性がある。こういう時のために粘着テープくらい常備してないのか…? 針穴の一箇所くらい手で押さえていれば応急的には対処できそうなものだが…などと水を差してはいけない。

紅はもう悲劇のヒロイン気取りで爆の命を尊重してナイフで戦おうとするが、これではふたりとも死ぬのが見え見えだ。賢い選択ではない。紅の優しい性格は決定的に大量破壊兵器には向いていなかった。

ゴキブリが動いた!ここまでか-。

2つの影


ページをめくるとそこには見覚えのある大きな拳と太い腕が! 床を叩き割りゴキブリを階下へ転落させたその人物は・・・鬼塚慶次!だがもう一匹のゴキブリがその間に紅を襲う!

拳が紅の頭部を捉えようとしたその時、ゴキブリの右手は見えない「何か」に絡め取られたように動きを止められてしまう。何が起こったか理解できないゴキブリ。近くには脱ぎ捨てられたからっぽの防護服が一着…。

紅は即座に理解した。西(シイ)が戻ってきたのだと。その目に涙があふれる。

姿を現し、ゴキブリの胸に発勁を放ち中身を粉砕する西(シイ)。紅がその強大な能力を恐れて発現できないことを予見し、援護のために引き返してきたようだ。予想が見事に的中した格好である。

目前のテラフォーマーは片付いたものの、一転して睨み合う慶次と西。西には透明化するイカの能力と格闘術があるが、慶次の超視力はおそらく透明化能力を問題とせず、ボクサーとしての瞬発力もある。不意打ちでなくガチンコで殴りあうなら慶次に分があるように思えるが、横にはダメージを負いつつも銃を握った爆と、ナイフを持った紅が控えている。

次号は連載100回記念、西が全裸で戦いまくるのか!?つづく
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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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