テラフォーマーズ ネタバレ感想

(2)種の激変

地球ではおよそ3億年の間、ゴキブリはその姿をほとんど変えずに生き残ってきたと言われる。
だが火星の過酷な環境はそのゴキブリでさえも進化せしめた。それも異常な方向へ…。

 

バグズ計画が秘めた目的

バグズ2号計画の最高責任者、アレクサンドル・グスタフ・ニュートンは火星ゴキブリの知らせを受けてなお不敵に笑っていた。

「本当に”活動するため”だけの理由で成功率30%のバグズ手術をしたと思っているのかね?」

およそ20年前、バグズ1号が火星へ調査に来たが原因不明のまま全滅を遂げている。
ゴキブリの襲撃を受けたことは間違いない。
宇宙飛行士の肉体と、宇宙船で持ち込める銃火器では太刀打ちできなかったのだ。

ならば、ゴキブリとの戦闘行為に耐えられるよう肉体を強化した超人を送り込み、やつらと戦わせればいい…
これがバグズ手術の公にされていない目的であった。

 

幼馴染の秋田奈々緒を目の前で殺された小町小吉。
無表情で見下ろすゴキブリに対峙し、注射器を取り出すと自らの首へ打ち込もうとする。
それを制したのは、いつの間にか近くへ来ていたティンとマリア。
撤退命令が出ており、ゴキブリがそれ以上襲ってくる様子のないことから一旦退くよう小町を諭す。
小町も悔しさに体を震わせながら、それを受け入れた…。

 

秋田の死、あまりに予想外の進化を遂げたゴキブリの出現。
マリアは地球への帰還を具申するが、艦長は首を縦に振らない。

 

戦闘のエキスパート ゴッド・リー

任務の1割も遂行していないのに帰れるわけがないと、艦長の代弁をしたのはゴッド・リー。
イスラエルの武装勢力で幼い頃から戦い続けてきた戦闘のプロフェッショナル。

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彼にとって、命とは軽いものだ。
門を曲がった拍子に仲間が首を折られて死ぬ。
安い命をテーブルに乗せ、殺したり殺されたりする。
それが彼が生きてきた日常。

リーはピクニック気分で火星まで来た他のクルーを疎ましく思っているのか、
自分一人でゴキブリの巣を突き止めて戻ってくると言い出す。
艦長もそれを許す。彼の戦闘経験と手術で与えられた「特技」を信用してのことだ。

 

バグズ計画の当初、ヒトと融合させるのはショウジョウバエが予定されていた。
しかしショウジョウバエでは人体の強度が上がらなかったため、
バグズ2号のクルーにはそれぞれ異なる昆虫が組み込まれている。
そして狩りや防御のためにそれぞれが持つ「特技」、
すなわちベースとなっている昆虫の能力を発揮することが可能なのだ。

リーの手術ベースは「ミイデラゴミムシ」。
体内で過酸化水素とハイドロキノンという2つの物質を合成し、
超高温となったベンゾキノンを爆発的に放出する特性を持つ。

注射によって変貌したリーは手のひらに放出口を持ち、
波動拳のような構えからゴキブリへ向けて爆炎を放った。

数刻の後、バグズ2号へ帰ってきたのは
上顎からもぎ取られたリーの頭部と、それを片手で握ったゴキブリであった…。

 

背後から窓を破って船に侵入したゴキブリに対し、マリアはとっさに注射を打って防御体制。
彼女のベースはニジイロクワガタ。硬い甲皮をまといゴキブリの攻撃を受け流す
…はずだったのだが、ゴキブリは単純な腕力のみで甲皮の上からマリアの上半身を横一文字に切断。

崩折れるマリアの遺体。デイヴス艦長は自らも注射を打つと、他のクルーに下がっているよう指示。
ゴキブリと1対1で向かい合う。

一方、バグズ2号の周辺にはおびただしい数のゴキブリの群れが集結しつつあった。

 

クルーが殺され船が襲われているというのに、U-NASAのニュートンは笑みを崩さない。
ゴッド・リーの体に内蔵していたカメラから「母なる"ラハブ"の解答」を知ることができたと満悦だ。
映像は乱れていてよく見えない。そこには何が映っていたのだろうか…。

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週刊ヤングジャンプで連載中の「テラフォーマーズ」に関する個人的な感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方は閲覧にご注意下さい。

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